仲直りの仕方 1


 「こん、石頭が!もおええ、お前とこれ以上話しとっても埒が開かん」  「どの口で言うとるんじゃ。お前こそ、そがん分からず屋じゃとは思わんかったぞ」  「そらァお眼鏡が違うたようで残念でしたな。おあいにくさま」 進之丞は吐 …

仲直りの仕方 2


酔い覚ましに歩くには、大通りより川沿いの方がいい。 そう思った進之丞は大通りを東に折れて、東横堀川沿いに出た。 川が運んでくる涼気がまだかすかに熱い頬を覚ましてくれるのを感じながら、心もすっかり落ち着いていることに気づく …

仲直りの仕方 最終話


 「分かった。そういうことなら、全部俺の所為でええ。───じゃが、詫びは言わぬぞ」  「へっ?」 思いがけない一言に、進之丞ははっと織部を見上げた。 織部の目は既に険しさを拭い、いつもの冷静さを取り戻している。 それに気 …

仲直りの仕方 おまけ


 「さて、聞かしてもらおうやないかい」 京治は漸く口を開くと、羽織を脱ぎ捨ててどっかと座り込んだ。 万太郎は畳に落ちたそれを拾って壁に掛けながら、小さくため息をついた。 あれから京治は一切自分と目を合わそうとはせず、帰り …