シリーズ1「闇に紅射す」から登場している人物
初登場後の情報も含むため、ネタバレに相当する部分があります。
ネタバレを避けたい方は本編読了後にご覧下さい。

主人公

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寅屋の紅寅/相馬 進之丞
とらやのべにとら/そうま しんのじょう

大坂三郷の老舗大工店「寅屋」で町火消雨印の弐番組小頭を勤める。 元は芸州藩の武家の子。
御目見得以下の家格ながら文武共に秀で世子の側小姓を勤めていたが、父親の上役の子である織部に重傷を負わせてしまったために父と共に国を抜ける。その後父が病死して天涯孤独の身となり、困窮を極めた末に男色を売っていた過去を持つ。基本的にややツンデレで、軽口ばかり叩いてるけど礼儀正しく、やんちゃだけど老練、兄貴肌だけど天然年上キラーで、男らしいのに色気があるという多面的ギャップを持つ男。酒と煙草を愛し、着るものに拘りがあるが窮屈な正装は嫌い。寒さに弱い。




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世良 織部
せら おりべ

芸州藩大坂蔵屋敷勤番。芸州藩譜代の名家の一人息子。諱は正憲まさあき
昔剣術の試合で進之丞に受けた傷が元で目を悪くするが、その所為で国を抜けた進之丞を長年探し続け、大坂で再会する。
剣に優れ、江戸で有名な一刀流剣術道場修武館で免許皆伝を得て師範代を務めた。芸州藩の主流剣術・明心流師範位。温厚誠実な人柄、忠義に篤い一方で「悪知恵」と言われるほど頭が切れる。
沸点は高いが一度怒ると冷徹。酒を飲むと少々Sっ気が入る。算盤や文学は苦手で、100%体育会系のくせに朝が弱く寝起きが悪い。

 

火消五印北組 雨印 寅屋(通称雨寅)



藤村 誠
ふじむら まこと

寅屋の後継ぎ(五代目)。雨寅の頭であり自らも壱番組を率い、町の人達からは「雨寅さん」と呼ばれ親しまれている。火事場での指揮力は高く、冷静沈着で基本的に穏やかな人柄。結婚前は色町で名を売っていた遊び人。
進之丞を好いていたが、織部と進之丞の互いの想いの強さを知り身を引く。織部と進之丞の良き理解者であり、彼らにとって大事な友人の一人。




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辰五郎
たつごろう

雨寅の参番組を率いるもう一人の小頭。親子二代で寅屋に奉公する。
誠にとっては幼い頃から共に居る実の兄のような存在。大工としての腕前も良く、気の優しい寅屋のムードメーカー。寅屋に来たばかりの頃、名を名乗らなかった進之丞に「紅寅」の名を与えた男。




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亀吉
かめきち

寅屋の帳場及び奥向きを仕切る有能な番頭さん。金蔵を握っている上に早耳で恋バナ好き、挙げ句に短気で、皆から「御家老殿」と怖れられている。小柄だが名に反して足が速く「寅屋の小天狗」とも呼ばれ、雨寅壱番組に属し常に先陣を切る。
基本的に女好きで、昔はミナミでゴロ巻いてた不良。左肩に玄武の入れ墨がある。





巳之吉
みのきち

進之丞率いる雨寅弐番組の一人で、進之丞の右腕的存在。火消らしく直情型で気の荒いところもあるが、義理人情に篤く面倒見も良い。見目が良く出で立ちも粋で町の女たちにモテるものの、本人は女よりも酒が大好き。五印で一二を争う酒豪。



藤村 亥次
ふじむら いつぐ

誠の父、寅屋の四代目。三郷北組惣代を勤める大手材木商・竹屋から寅屋へ養子に入った。
度量の広さと面倒見の良さを持ち合わせた天性の親分肌で、進之丞にとっては大恩人の一人で「親爺さん」と呼び慕っている。
火事で怪我をして足を悪くし今は楽隠居状態で、目下の悩みは髪が日々寂しくなっていくこと。老舗菓子司・鶴屋の煎餅が好物。趣味の碁は下手の横好き。


丑松
うしまつ

進之丞率いる雨寅弐番組の一人。生来のんびり屋だが、人の心に敏くて気の優しい青年。
これまた酒好きだが泣き上戸。元は十手持ちの子だったが、父親を火事で亡くしたあと火消を志し寅屋に入る。


久馬
きゅうま

亀吉の部下で、現場には出ず常に店表に詰める帳場係の一人。
仕事の出来る快活な若者で、食事の給仕から着付けまでこまごまと進之丞の面倒を見ている。素直で純情ゆえに時折空気を読まず直球を投げる。


そのほか寅屋の面々

卯一ういち:最年少ながら所帯持ち。通い奉公人。参番組。
申介しんすけ:纏持ち。火事の時は地面より屋根を走る。壱番組。
酉蔵ゆうぞう:ちょっぴり小太りの甘味好き。口が軽い。参番組。

ちなみに、亥次を除くと寅屋の最年長は進之丞。
以下辰五郎、誠、亀吉、巳之吉、丑松、申介、酉蔵、久馬、卯一。

 

芸州藩大坂藩邸(蔵屋敷)


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江波 主計
えば かずえ

芸州藩大坂蔵屋敷留守居役。優しさと厳しさ、真面目さと洒脱さを併せ持つ人。
織部の遠戚で、昔は織部の家庭教師をしたりしていた。幼い頃世良家に出入りしていた進之丞のことも、その進之丞が国を出た経緯も今の関係も知っていて、二人の幸せを密かに見守っている。
父親を亡くした織部と進之丞にとっては兄とも父とも慕う存在。仕事には厳しく実直だが、人の集う酒宴など派手で楽しいことが好き。
長く江戸に勤めていた頃はそれなりに遊んでも居て、織部のことを堅物とよくからかっている。




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益子 貴之介
ましこ きのすけ

芸州藩の下級武士の次男坊だが、優れた剣の腕と人柄を江波に買われる。
空気は読めないが真っ直ぐで素直で、誰からも好かれる末っ子気質。織部と進之丞も、この快活で少し天然な若者を可愛がっている。
登場人物中一番背が高い。食いしん坊で、腹時計に従って動いている。

 

三郷の人々



和田 弘斎
わだ こうさい

大坂瓦町診療所の医師で、漢方による内科と薬の処方を担当している。
患者想いの信用できる医者だが、口が達者な上に言うことを聞かない患者には容赦がなく、進之丞が口で唯一敵わない相手。
瓦町診療所は実家。老齢の両親の面倒を見つつ、妹のよねと診療所を切り盛りしている。




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大野 剛庵
おおの ごうあん

瓦町診療所で蘭方による外科を担当している。江戸出身。
弘斎とは同い年で長崎留学時代の同門。髭面で気っ風の良い江戸弁を使うので患者に怖がられやすいが、人情に厚く腕も良い。
進之丞に好意を持っていたが織部のことを知ってひっそりと身を引き、かつ織部の目を治してくれた大恩人。結果的にフラれたが今も進之丞は飲み友達。



よしやの嘉吉
よしやのよしきち

大坂ミナミは芝居町の飯屋「よしや」の亭主。
倅の虎弥太こやたが迷子になったとき織部に助けてもらったことが縁で一時織部と進之丞の食事を面倒見てやっていた、気のいい男やもめ。
以来、時折寅屋や芸州藩邸に出張板前に行ったりしている。