シリーズ2「宵待櫻」以降の登場人物
初登場後の情報も含むため、ネタバレに相当する部分があります。
ネタバレを避けたい方は本編読了後にご覧下さい。





紅尾太夫/藤村 春子
べにおたゆう/ふじむら はるこ

進之丞とよく似た面立ちで、大坂で唯一の官許・新町遊郭で一番と謳われた太夫。のちに誠と結婚、寅屋の女将となる。気っ風の良い姐御肌で、情の深い女性。
同じく色を売る仕事をしていた進之丞にとっては大事な理解者であり、10歳下ながら時に姉のような存在。織部にベタ惚れな進之丞を常日頃からかいつつも心から応援している。遊廓育ちの割に家事は出来るが、針仕事が苦手。




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笠間 右近
かさま うこん

元は芸州の農家の倅。自他共に認める織部の一番弟子で、織部を強く慕う。
貴之介とは同い年の幼馴染み。芸州を出て辿り着いた大坂で扇屋に拾われ、可愛がってくれた春子を姉のように慕う。一時寅屋に入るが、のち織部の家臣に。
年齢以上に大人で頭の回転も速く、何をやらせても器用で剣術も出来てルックスも良いが、実は短気で口が悪く、内向的というちょっと面倒な青年。




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石黒(のちに白倉)多聞
いしぐろ/しろくら たもん

大坂西町奉行所・盗賊改方(のちに町廻り)同心。生まれも育ちも江戸で大身旗本の子。
酒に酔って進之丞に嫌がらせをして織部にきつく叱責される。以来武士として織部に憧れて道場にも入門し、織部とも進之丞・寅屋とも良好な信頼関係を築く。特に、織部にとっては自分の胸の内を察してくれる大事な友人となる。
本来は切れ者で、職務に真面目すぎるほどの堅物。酒は強くないが進之丞に絡んだのは単に虫の居所が悪かっただけで、なのに今でも酒癖が悪いと思われている。




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浅田 長徳
あさだ ながのり

芸州広島藩藩主・浅田長房ながふさの嫡男。芸州の若殿様(世子)。
学問より武芸を好み、少年時代に側小姓として剣の稽古相手を勤めた織部と進之丞を気に入っていた。織部と進之丞にとっては、藩主長房以上に忠誠を誓った主。長徳もまた、離れた今でも二人を幼馴染みのように思い信頼している。
気さくで家臣にも人気があるが、生来気性は激しく諸事自分の目で確かめないと気が済まない。そのため城や藩邸を抜け出しては藩士達を困らせている。



中村屋 先代仁之助(中村屋の隠居)
なかむらや じんのすけ

天満の老舗大工屋・中村屋の先代(中村屋は代々仁之助を名乗る)。
三郷天満地区の火消波印を率い、かつては「天満の波濤はとう」と呼ばれた名火消。子に恵まれなかったため、小頭から貰った養子が中村屋を継いでいる。
酸いも甘いも噛み分けた粋と張りを忘れない老人で、色町では今も人気のお爺ちゃん。進之丞を気に入っていて、本名で呼んでいる。